グジェールとシャンパーニュ。
ブルゴーニュの取り合わせは懐かしいものでした。

シャンパーニュ　キュベ・フィデル
生産者：ベルトラン・ゴトロ
ぶどう品種：ピノ・ノワール、シャルドネ
　　
彼の初のリリース。ジャック・セロス氏と方法を同じくする、
今後ますます楽しみな若手生産者。

クロードのワインの底力にはいつも驚かされます。
2日前に抜栓したワインと1時間前の抜栓のものとを比べながら、アントレにあわせてもらいました。
新しいものは、爽やかな風味に誠に魅力的な奥深い神秘的な味わい。２日前のものは全く別物のような、シェリー、紹興酒を連想させる辛口で力強いしっかりとした、しかし初めのワインの優しさも感じられるもの。
1ヶ月前の抜栓のものも経験しましたが、変化しながらいつまでも飲み物として存在します。楽しいですね。柿のコンフィの甘みと、ソテーしたフォアグラのバランスが絶妙！サーモンも中半生でちょうど良い火入れ加減。「このワインはとてもキャパが広い。いろんな味がある。どんな料理でも合いそう。」と築舘氏。
繊細なタッチの中にある酸化した香ばしい風味。ぶどうの完熟からくるハチミツの味わい…　そんなワインのキャラをしっかり把握し、この2種類の違った前菜を創造していただきました。ホント楽しいですね！

ロワール　オル・ノーム ’00
生産者：クロード・クルトワ
ぶどう品種：ソービニヨン・ブラン
　　
本当に自然を愛するクロード。そのワインは常に我々を感動させてくれます。

食中にソーテルヌ。
アランのソーテルヌに出会ったとき是非やってみたかった事です。
通常は甘くてくどくたくさん飲めないもの。ましてや食事中ではチョット勘弁…というものでしたが、これはしっかり甘いにもかかわらず、その甘みが気にならず、サラダ、湯がいた野菜などとも、食中酒としていけます。今日はオマールと！22名分のオマールに1本ほどのソーテルヌを使ってもらい、ブルターニュ産オマールのアメリケーヌソースで！！誠に幸せな一皿でした。

ボルドー　　ソーテルヌ ’00
生産者:　アラン・デジャン
ぶどう品種：セミヨン、ソービニヨン・ブラン
　　
スーパーの管理職から１８０°転身。
“ソーテルヌ”のイメージを変えてくれたアラン。 ありがとう！

なぜ世の中カベルネソーヴィニヨンなのか？ これを飲み、その訳のひとつに気づきました。
ボルドージロンド川左岸、メドック地方。砂利質のとても水はけの良い南の太陽のあるこの地で名声を馳せたカベルネソーヴィニヨン。その偉大さはやはり熟成にあります。
18年経ち、水のように穏やかになりながら、なおも瑞々しい新鮮な赤い果実、しっかりとした骨格。
料理を脇役としてすばらしく演出しながらいつの間にかなくなっている。
その繊細で流れるような誠に上品な味わい。
イギリスの貴族たちが競った、まさに世界でこの地、この品種ならではのなせる味わいなのでしょう。

「ほんとに繊細で上品なワインだ。赤い果実もタップリある。どんな料理がいいか…鹿、いのしし…いやもっと繊細なもの、白身の肉、鶏…」　 しばらくして「仔牛、しかも生後３０日のもの」とのこと。
誠に繊細な味わい。巨峰のやや酸のある甘いソースがワインの瑞々しい赤い果実味に。
ソテーしたきのこと少々のトリュフが、熟成したカベルネソーヴィニヨン全体の落ち着いたやや湿った風味にしっくりマッチ。 誠に貴重な一皿でした。まったくありがとうございました。

ボルドー　リストラック ’86
生産者:　ジャン-ピエール・ビスパリー
ぶどう品種：カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
　　　　　　　　
２００１年で引退してしまったジャン-ピエール。
“ボルドー”の真髄をお楽しみ下さい。

とてもアットホームな、田舎のおばあちゃんのアップルパイ、のような素朴なタルト。 パイ生地に林檎を載せオーブンで温めたもの。

なかなかいけるかぼちゃのプリン。決してくどくなくあっさりとしたもの。
付け合せの生クリームとの相性もとてもよくポモーともなかなかのものでした。

ポモー・ド・ノルマンディ
生産者:　レオン・デフリエッシュ
原料:　リンゴ
　　
美味しいものは良い原料から。
無農薬でじっくり「木」を育てるレオン。リンゴの質が違います。

本当に楽しいひと時でした。「アー終電が無くなる！」と徳永さん。
気が付くと１１時でした。
まさかそんな時間とは全く気づかず皆あわててお帰りに。
あっという間のひと時でした。
もしここがフランスだったら、ワイン生産者も呼んで一緒に分かち合えるのに…
チョット残念でしたがここは日本。手紙と写真を送っておきます。
是非いつか生産者を囲んでの会やりたいと思っております。
皆様是非その際は万障御繰上げのほどを！
また今後とも宜しくお願いいたします。
この度は誠にありがとうございました。